2010年6月15日

満身創痍

_3その後も25号車は皆の夢を背負って突き進む。途中タイヤがパンクしたり、ラジエーターを損傷したりのトラブルが発生するもその都度TEAM Schnitzerのメカニックの迅速で確実な作業でPITOUT出来最低限のロスでコースに復帰する。最も危険な時間帯が終わり朝を迎える頃には3位でしっかり表彰台圏内のポジションをKEEPしていたその時に2位を走行していたAUDI R8がコース脇でSTOP。ドライブシャフトのトラブルでリタイアとなり、さぁいよいよ残るはMANTHEYのメンテナンスするもう一台のハイブリッドGT3Rとの一騎打ちとなるッ!この時点で残り時間は三時間半。差は一周以上ついていたがMANTHEYもエンジンにトラブルを抱えているのかどう見てもルーティンではないPITINが続き、そのマージンはいつしか三分ほどに迫っておりBMWPIT内のモチベーションが頂点を迎え、残り時間が一時間半となったその時ついに、ついにハイブリッドGT3Rがコース脇に止まっている絵がモニターに流れた。時間が止まった。そこにいる誰もが鳥肌が立った。そして、遂に2005年のファイナルラップ以来BMWが5年ぶりにNÜRBURGRING24時間レースのTOPに戻った瞬間であった。 明日につづく

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2010年6月14日

グリーンヘルが牙を剥くッ!

_2更に悪夢の様な出来事が続く。今回のレースで最悪なクラッシュと言っても過言で無い事故に巻き込まれたのはあろうことかSCHUBERTMOTORS#77のZ4GT3。カルッセルを抜けたあとのHohe Achtで遅いクルマを避けきれず壁にクラッシュし、そのまま土手の角度に合わせて上方に向かってしまいナント4メートルも上にある看板に思いっきりぶつかってしまった。幸運にもDriverにケガはなかったが見るも無惨に全身変形してしまった期待の77号車はここでリタイアとなってしまいBMW関係者全員にまたもや暗い影が落とされた。その後ようやくレース全体が落ち着き始め空も暗くなりかけた午後10時過ぎに遂に4年間と7時間TOPを走り続けてきたゼッケン#1MANTHEY RACINGのPORSCHE911GT3Rが目の前でスピンした車輌を避けきれずにクラッシュしリタイアとなる。これまでどんな事があっても走り続けTOPでゴールを切り続けてきた彼らのレースはここで終わった。今年は何かが違う。この時点でゼッケン#25のM3GT2は快調に5位を走行しており一度消えかけた炎が皆の心に再燃した瞬間でもあった。 明日につづく

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2010年6月13日

STARTッ!そしてまさかの・・・

Photo_3他のどのレースにも似ていない独特の圧で構成されるローリングスタートからいよいよシグナルがグリーンに変わった。途端全員が目を疑う様なSpeedでゼッケン#1のMANTHEYディフェンディングチャンプが“予選なんてこのレースには何にも関係無いんだよ”とでもあざ笑うかの様に一人異次元な速度でTOP4台のAUDIに襲いかかり、あろうことかノルドシュライフェに入る前にGPコース上で早くもTOPに立ってしまう。ありえない。この時点で更にSTOP The MANTHEYの壁はより高くそびえ立ちイヤなムードが流れたのもつかの間、今度は更に信じられない絵がモニターから飛び込んできた。ディルク・ヴェルナーのDriveする#26の方のM3GT2が高速コーナーでコースアウトし、かなり激しくコース脇の壁に左前方から側面にかけてクラッシュしてしまった。バンパーやフェンダーさらにはサスペンションを大きく大破しており結局1時間以上の応急処置でコースに復帰するが順位は180台まで落ちてしまった。まさに天と地。雲泥の差のSTARTとなってしまった。しかし、ドラマティックな展開はまだまだ序盤でしかないことにこの時点では誰も予想すらしていなかった。 明日につづく

※今日の記事が実に2000回目の本BLOGでございました。いつも御愛読有難うございます。20000回そして200000回目指して頑張りますので、どうぞ今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m

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2010年6月12日

縮小と増大

Photo_2毎年有難いことに取材と称し一番美味しい所に好き勝手出没出来るのだが、今年のグリッドウォークの人の数は半端じゃなかった!26万人とも30万人とも言われている今年の観客数だが実際一周20km以上あるこのコースの観客数を一日で正確に調べられる術などあるワケもなく(笑)正確な数字は勿論判らないのだがこのコース上での人の圧だけはハッキリと身体で感じる。今年はホントに凄い!後に使用するかもしれないとVIDEOCAMERAを廻しながら歩いたが人が多すぎて人の頭しか映らずグリッドに並ぶクルマの絵はほとんど撮れなかった(^_^;その凄まじい観客数とは反対に出走台数は一時期の300台にせまる勢いはなく今年は197台にとどまった。この理由としては速度差があり過ぎて流石に危険!と判断し1,750cc以下のクラス(3クラス)がエントリー出来なくなったからである。その中には名物となりかけていた初代mini cooperや2CVなどの姿もあったので寂しい気もするが、あのMANTHEYのPORSCHEが夜中の真っ暗なノルドシュライフェのブラインド高速コーナーを駆け抜けた先に2CVがいるトコトコ走っている絵を想像すればこれは致し方無いことであり正しい判断だと思う(^_^;予選はおおかたの予想を裏切りAUDI R8 LMSが1位〜4位までを独占ッ!MANTHEYの2台とマメロゥの911がそれに続き我がBMWMOTORSPORT-Team Schnitzerは8位/4列目からのSTARTとなった。いよいよSTARTだっ! 明日につづく

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2010年6月11日

Neu NÜRBURGRING

L9998206実はNÜRBURGRINGに来るのは二年ぶりだった。その時から工事は始まっていたので実に三年越しでリニューアルされたNÜRBURGRINGの施設の変化には度肝を抜かれた。グランプリコースに隣接された新しいタワーやスタンドはこれまでのモノからは全く想像も出来ないほど巨大で近代的なモノであり、FERRARIやASTIONMARTINそして我がYOKOHAMAタイヤ等の立派なショールームが入った建物などはフランクフルトにあるデパートさえ想像させた。しかし、実はこのPROJECTは大失敗と断言してしまわなければいけない内容になってしまった。建設途中でそもそもの計画者であった有限会社NÜRBURGRINGは資金が続かず倒産に陥り、新たに手を挙げた新会社も完成を直前に挙手してしまい現在は国の税金によって経営が続いている状態なのだ。それでもこの施設が将来有望なものであれば良いのだが30万人近い人が集まる一年に一度のお祭りであるこの24時間レースの時でさえ一部のレストランやクラブ(若者の踊る方ですw)は閑古鳥な状態で、OPENさえしていない店舗も幾つか見受けられた。なので勿論普段の日は施設全体が異様なほどガランとしてしまい一体この後どうやって立て直していけばよいか誰にも皆目検討がつかない状態であった。巨大な建物の中を貫通し新NÜRBURGRINGのシンボルとして活躍するはずだったジェットコースターは未だに営業許可が出ておらずただのオブジェと化している。税金の垂れ流しによりドイツ国民が180度転換しこのサーキットに不満を抱かないことだけを祈るしかない。 明日につづく

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2010年6月10日

Dirk Horse

PhotoMANTHEYの5連覇はあるのかどうか?TEAM Schnitzerの5年ぶりのVictoryは?いやいやAUDI R8の今年の力の入れようは半端ないぞっ?!とパドックが騒がしい中密かに闘志を燃やしているTEAMがあった。StudieStyleでもお世話になっているBMWセミワークスTEAMであるSCHUBERTMOTORSだ。2006年に120d VLNでまさかの総合5位に入り、昨年、一昨年とZ4 M COUPE VLNで最もMANTHEYに迫った存在であった彼らがこの2010年に導入したマシンはそれこそM3GT2よりもニューカマーであるBMWMOTORSPORT E89 Z4 GT3(FIA)だ。今や耐久レース業界ではGT2クラスとGT3の優位性が微妙な所にあるのは承知の事実で、最大の敵であるMANTHEYさえも今年はGT3Rでの参戦だ。そう実はこのGT3RとSCHUBERTが選んだZ4GT3は全く同じ車重で、同じPOWERであり、昨日もご説明した前哨戦(VLN)でも9位/6位/10位と他車種と比べても全くデータの少ない車輌の割には確実に結果を残していた。そう、彼らのパフォーマンスは確実に万が一どころか十の一ほどの可能性でTOPを狙えるモノに仕上がってきており、MANTHEY/SchnitzerそしてAUDI R8勢ばかりに注目が集まる中確実にDirkHorseの筆頭なポジションに経っている事は彼らも重々自覚しており、それゆえ益々静かな闘志が不気味に光りいつもの彼らとは一味違った緊張感が深夜のPITに走っていた。 明日につづく

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2010年6月 9日

散々な前哨戦

1VLN(LANGETRECKEN MEISTERSCHAFT NÜRBURGRING)というニュルブルクリンクだけで年間10戦開催されている耐久シリーズがあり、特に開幕戦からの3Roundは24時間レースの前哨戦としてガチンコの戦いが行われており、ここでいかにセッティングを煮詰め結果を出すかが本番でのカギとなる。そんな中AMERICAN LE MANSシリーズでの実績はあっても他のどこにも似ていないこのNÜRBURGRING(特にノルドシュライフェ-OLDコース)ではほとんどデビュー戦となるM3GT2がどんな走りを見せるかは他TEAMからもかなり注目が集まっており、そんな中TEAM Schnitzerは開幕戦のRound.1でいきなり二位に入り、第二戦こそリタイアで早々に消えてしまったが直前のRound.3では2位,3位を獲得した。優勝こそなかったがこの結果は決して悪いものではない。しかしながら、それよりも強烈に宿敵MANTHEYRACINGはRound.1そしてRound.2で独走の優勝を飾り、優勝を逃した第三戦でさえもマメロゥRACINGが同車輌の911GT3RでTOPでゴールしMANTHEYの強さ、そしてPORSCHEの壁の厚さと高さばかりが目立った前哨戦となってしまい、いよいよ始まる本番である24時間レースを前にして我がBMWの優勝を予想する者はほとんど存在しなかった。 明日につづく

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2010年6月 8日

Stop the Manthey!Stop the PORSCHE!

Img_2727TEAM SCHNITZERが2004年そして2005年にE46M3GTRで優勝した後の2006年から昨年まで実に4年連続でPORSCHE911RSRを駆るMANTHEYRACINGが破竹の連勝街道を突っ走っている。奇しくもこの4年間でNÜRBURGRING24時間レースの人気はうなぎ上りでドイツ国内だけでなく世界中からマニアが集まる世界でも有数のBIGRACEに育っていた。昨年はAUDIがワークス+最強プライベーターの複数のR8LMSでその牙城を崩すべく盤石な態勢で挑んだが夢叶わず、BMWもシューベルトモータース達にこのレース専用と言ってもいいE86 M COUPE VLNを渡し二年連続で挑戦し続けているが、やはりその想いは届かなかったのである。Stop the Manthey!Stop the PORSCHE!これ以上の独走はプライドと威信を懸けて許されない。遂にBMWはワークスであり最後のカードであるTEAM SCHNITZERを5年ぶりに投入しマシンはALMSで活躍しているM3GT2を2台投入することを決めたのである。しかしMANTHEY-PORSCHEも5連覇の偉業達成に向けての意気込みは半端なモノではなく最新のRSRだけでなく、ナントハイブリッドのGT3Rをも投入すると発表した時点で今年のNÜRBURGRING24時間RACEが伝説のRACEとなることが約束されたのであった。 明日につづく

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2010年6月 7日

ヨーロッパ臭♪

Dsc_4146先日のautomotor und sport誌の記事の翻訳がようやく完成し(Thanksミドリちゃん♪)その内容は実に嬉しいものでした。世界一のBMW好きが創ったNIPPONのBMW好きに夢を贈るバイエルン州の一角に値するTUNINGSHOPとの紹介でした。そして、日本製の部品が溢れるのではなくBBS,BILSTEIN,KW,HELLA,RECARO等のヨーロッパモータースポーツの品物でメインが構成されていることをことのほか大きく評価されていました。これはたしか以前にアメリカの雑誌に大きく特集された時にも謳われていた記述でしたね。そう、実はこの話つい最近にも上がりましてStudie OPENの頃にある部品の納入でうちに出入りしていた業者さんの口からつい先日に聞いたのですが「うちはMade in Europeの品物しか薦めない!ルィヴィトンやROLEXやアルマーニを高いお金出して何故買うか?それはEuropeの臭いが商品のデザインや質感に溢れ出ていてお客さんはその臭いに価値を求め、高くても喜んで買うんだよ。日本製の製品は日本車につければいいっ!」と言われたそうです・・・このボクにwwwハイッ!たしかに始めてすぐの頃よくこの台詞言ってました。(勿論ホントにそう思ってました)でも実際やっていけばいくほど日本製でも良いモノや痒いところに手の届く様な優れた製品がたくさん出てきて次第にエアロパーツやホイール等表に目立つモノでなければいいやっ!っと取扱いを始め、そうこうしている内に3D Designなどの開発に絡む様になり、いつの間にか普通に(EUの製品のシェアを超える様なことは絶対ありませんが)取扱い今のStudieのバランスになっていると言うワケです(^_^;皆様もこのEUROPE臭って意識されてますか?ボクはいまだにクルマだけでなくカメラも時計も洋服も色んなモノにこれを意識し、それを好んでいます。BMWが好きな理由の一つでもありますからねッ!決してMade in Japanを否定するのではありません。日本の優れている製品もドンドン取り込んでいきましょ〜っ!でもドイツのBMWをベースにイジっていくわけですから、あくまでドイツのテイストを意識しながらのModifyが格好イィと思います♪今日はそんな感じのBLOGでしたッ(^0^)明日からちょっと趣きを変えて9日連続で今年のNÜRBURGRING24時間レースをストーリー立てて御紹介していきたいと思います。楽しみになさっていて下さいッ(^_-)

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2010年6月 6日

impカーニバルッ♪

_sdi0500_3実は私自身は初参加なのですが(^^;本日はautofashion impさんのお祭りであるスーパーカーニバル2010 in 舞洲スポーツランドにお邪魔しておりますッ♪昨年参加組からVolksWagenやAUDIがとても多いイベントと聞いていたのでフレッシュで勝負だぁぁぁーーーっ!!!っとX1とF10のニューカマー2台をひっさげて(あーんどケンタWide335とフアフアw)参上しておりますが人気はまぁまぁで安心しましたッ♪途中お友達のK編集長からTalkShowのお呼びがかかり業界の大先輩であるdort吉田社長と申年談義(笑)な話しのテーマはF10/New5seriesのイジリ方ッ!お喋り上手な吉田社長とのJoin'だったので10分の持ち時間はあまりに短く言いたいことの半分もしゃべれませんでしたが、要は「テーマを持ってバランス良くイジりましょ〜!」って感じでしょうか、違うかっ?!(^_^;;;でイベント自体は非常にユーザーさんとの距離が近いっていうよりもユーザーさんと一緒にイベントを開催している感じが非常にimpさんっぽく好感を持ちました。出来ることならばもっともっとBMWを増やし関西にもStudieアリッ!をアピール出来れば最高ですッ(^0^)Studie+KOBE-のみんなッ!もっともっと頑張って実現しようねぇ〜っ(^0^)

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